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朝、ねこは日のぽぽ様に訊く

「夜はいつになったら来るの?」

日のぽぽ様、ねこに答える

[私が寝たら来ますよ]

 

 

夜、ねこは月のぽぽ様に訊く

「朝はいつになったら来るの?」

月のぽぽ様、ねこに答える

[私が寝たら来ますよ]

ねこ、月のぽぽ様を恃む

「まだ寝ないでね」

月のぽぽ様、首を傾げる

[まだ寝ませんよ]

 

 

月明かりの下

ねこ、報復の為に歩く

 

 

ねこ、***を見つける

「・・・。」

ねこ、不適に笑む

 

 

***、ねこを見つける

[ひぃっ]

***、恐れ戦く

 

 

 

 

 

ねこ、***を捕らう

 

 

 

 

 

ねこ、地に付いた血を見て言う

「綺麗」

血、ねこに応える

[貴女こそ]

 

ねこ、漫ろ笑む

 

 

朝が来る

ねこ、報復果たして帰路に着く

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一万円が落ちていました

拾った青年は、心の中の天使と悪魔が喚き出したのがハッキリと解りました

悪魔が言います

「盗っちまえっ!!早く懐にしまうんだっ!!」

天使が言います

「いけません。早く交番に届けるのです」

青年は悩んでいると、悪魔が笑ってこう言いました

「お前、考えてもみろよ。自分のバイトの給料幾らだ?如何しようもねぇくらい安いだろ?この一万円は、お前が毎日頑張って働いて貰った給料より何倍も高けぇんだぞ?どれだけ儲けるのか、よーく考えて行動するんだな!!」

青年は悪魔が言ってることは尤もだと思ったので、拾った一万円をポケットに入れようとしました

すると、突然耳を劈くような悲鳴が聞こえました

 

さっきの天使が血みどろの刺身包丁を手に持ったまま、引きつった笑顔で言いました

「・・・早く交番に届けに行きましょう」

青年は大慌てで交番に行ったそうで

朝方

(澁澤)襲「御兄ちゃん、朝だよっ、朝っ!!」
(澁澤)無聊「・・・・・」
襲「ねぇ、御兄ちゃんってば!!」
無聊「・・・・・」
襲「・・・ねぇ」
無聊「・・・・・」
襲「・・・御兄ちゃ~ん」
無聊「・・・・・」
襲「・・・起きろ、薄ら呆けが」
無聊「・・・あぁ?」
襲「ひぃっ、起きてんじゃん!!」
無聊「もう少し寝させろ、薄ら呆けの妹」
襲「えー、御飯はー」
無聊「作れ、自分で」
襲「えー」
無聊「寝させろ」
襲「えー」
無聊「・・・・・」
襲「・・・えー」
無聊「・・・・・」
襲「・・・ぁ」
無聊「・・・・・?」
襲「そういえば、御兄ちゃんの友達来てるよー」
無聊「・・・・・其れを早く言え...誰だ?」
襲「名乗らなかったから解んない」
無聊「・・・・・訊いとけよ」
襲「だって気色悪かったんだもん」
無聊「は?」
襲「顔と態度が」
無聊「おいおい」
襲「行き成り触ろうとしてきたからさ、蹴っといた」
無聊「んー」
襲「如何した、兄よ」
無聊「いや、強い妹で善かったなと」
襲「うむ」
無聊「鳥渡待ってろ、そいつ蹴散らしてくるから」
襲「御飯はー?」
無聊「後で作ってやる」
襲「遅刻するー・・・」
無聊「じゃあ、待たないで学校行け」
襲「もう・・・有り得な」
無聊「・・・成る可く早く片付けるから」
襲「・・・うむ、達者で」

玄関・・・

(黒田)己冬「よっ」
無聊「・・・御前かよ」
己冬「何だよ、其の言い方」
無聊「何の用だ」
己冬「学校行こうぜ」
無聊「・・・は?」
己冬「こんなに天気良いんだし」
無聊「天気と学校に行く事には何か因果関係が存在するのか?というか思いっ切り曇りじゃねぇか」
己冬「ほら、小鳥だって綺麗な声で鳴いてるし」
無聊「幻聴か?俺にはカラスの声にしか聞こえないんだが」
己冬「虫だって綺麗な声で鳴いてr」
無聊「セミだよな」
己冬「セミだよ」
無聊「・・・・・」
己冬「行こうぜ」
無聊「今日は休む、面倒だし」
己冬「えー」
無聊「妹に飯作ってやんねぇといけねぇから、早く帰れ耄碌野郎」
己冬「そういや御前の妹可愛いよな」
無聊「妹に携わるな、死ね」
己冬「蹴りとか強過ぎ、死ぬかと思った」
無聊「一回死んで更生して来い」
己冬「あー良いなー」
無聊「死んだ後輪廻のサイクルから外れろ」
己冬「・・・何が?」
無聊「腐れろ」
己冬「もう、冗談きつ過ぎ」
無聊「御前の顔の方がきつ過ぎだ」
己冬「うわお、すんごい言い草」
無聊「飯作るから帰れ」
己冬「待たせてもらいまーs(蹴)」

己冬「痛っ、ってうわあぁぁぁぁぁ...(階段転)」

無聊「ぉー、見事な階段落ちで」
己冬「・・・う、巧くない...ぞ...」
無聊「(ドア閉)」
己冬「・・・あー」


何となく終

手が生えていた

ただ其れだけの事だった


家の裏には公園があった
広いのだが、遊具が滑り台と砂場しかなく少し見窄らしい所だった

公園の砂場に、猫が死んでいた
一度は気の所為かと思ったのだが、確かに其処に転がっていた
誰が置いて行ったのかは解らなかったが、とても不憫に思えた

其の猫を砂場に埋めてからだった

砂場から手が生えていた
手は僕にしか見えていないらしかった
下から呻き声が聞こえ、時折嗤い声も聞こえた

其れだけの事だった

或る日、マンションを建てるらしく其の寂れた公園が壊されていた
手は無くなっていた


ただ、手が生えていた

其れだけの事だった

キャッチボール中・・・

黒田「なぁ・・・思ったんだが」
澁澤「あ?如何した?そんなに暗くなって」
黒田「・・・俺って・・・莫迦か?」
澁澤「何だ、そんな事か」
黒田「む!?そんな事とは何だ、そんな事とは!!」
澁澤「痛っ、痛いって、投げんなよそんな鋭利なモノ」
黒田「・・・・・・」
澁澤「・・・おい」
黒田「・・・・・・」
澁澤「・・・何とか言えよ」
黒田「・・・・・・」
澁澤「いや、ボールは投げていいぞ?会話くらいしろよ」
黒田「だって・・・俺」
澁澤「うわっ行き成り投げやがった」
黒田「・・・・・・」
澁澤「・・・で?」
黒田「訊いてくれるのか?」
澁澤「ああ、一応な」
黒田「あのな・・・俺、振られたんだ」
澁澤「ほう・・・誰に?」
黒田「ずっと好きだった人に」
澁澤「へぇ・・・お前に好きな奴とか居たんだ」
黒田「うん・・・」
澁澤「で?名前は何て言うんだ?」
黒田「・・・黒田早苗」
澁澤「黒田?お前と苗字一緒か・・・聞いた事ねぇけどな・・・高校の奴か?」
黒田「違うに決まってんだろ、俺の姉貴だし」
澁澤「姉貴かよ!!お前勿体振っといて其の落ちは何だ!?この愚劣なシスコン野郎め!!」
黒田「な、何だよ其の言い方・・・俺・・・本当に好きだったんだ」
澁澤「キモいから、話題変えろ下衆」
黒田「うわ・・・マジでショックなんですけど」
澁澤「幻滅だ、土に還れ」
黒田「ひいっ」
澁澤「で」
黒田「・・・ん?」
澁澤「さっきからお前の横にいるオッサンは誰だ?」
黒田「この人か?俺の親父の知り合いだ」
澁澤「何で寄り添ってんだよ・・・」
黒田「俺、この人の事好きになっt」
澁澤「もう言うな、それ以上言うと絶交の後血祭りに上げるぞ」
黒田「何だよ、怖いのか?」
澁澤「違う、もう嫌になったんだ」
高杉「この男は誰?私以外に男が居たなんてっ!!最低っ」
黒田「あぁっ、ゴメンよ高杉さん、許してくれ」
澁澤「・・・オッサン、足速いな」
黒田「うわぁぁ、高杉さんまで居なくなっちゃったぁぁ・・・」
澁澤「とことんキモいな、お前等」
黒田「ぅぅ、ぅぅ」
澁澤「まぁ、そう泣くなって」
黒田「・・・・・・」
澁澤「日本にだって腐るほど善い奴なんて居るからさ、な?」
黒田「・・・澁澤...」
澁澤「何だ?黒田」
黒田「一つ、願い事聞いてくれねぇか?」
澁澤「内容による、というかキモイから泣くな」
黒田「キャッチボール、してくれ」
澁澤「・・・もう疲れた」
黒田「御願いだ、後二時間でいいから」
澁澤「長ぇよ!!前半の倍じゃねぇか!!」
黒田「・・・澁澤、一生の御願いだ」
澁澤「こんな所で使うのか・・・もういいよ、好きにしろ...」
黒田「え?お前、もしかして・・・」
澁澤「違うぞ?意味を取り違えるなイエローモンキー」
黒田「い、イエモン・・・」
澁澤「まぁいいや、十分だけだぞ・・・喉渇いたし...」
黒田「ふん、俺の魔球をとれるかな?怖くなってちびるなよ」
澁澤「何だこのキャラ・・・というかこの歳でちびる訳ねぇだろ」
黒田「費用とか」
澁澤「何の話だよ」
黒田「もういいや、ありがとな今日は」
澁澤「投げてねぇじゃん!!さっきの勢いは何処に・・・」
黒田「またな、澁澤」
澁澤「・・・おうよ」
黒田「・・・・・・矢っ張り・・・矢っ張り俺、お前の事・・・好きだ!!」
澁澤「・・・俺は嫌いだ、早く帰れ痴れ者」
黒田「好きだっ!!好きだ、お前の事が大好きd(石で殴る)...」
澁澤「・・・・・・殺っちまった...」



・・・・・・・・・・。



澁澤「・・・・・・空、紅いな...」






黒田「好きだぁー!!」
澁澤「生きてたぁー!!」









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